お金と電卓

金の現物を運用するメリットとは

金や銀、プラチナ、パラジウムの商品のことを金融・経済の世界ではコモデティと呼びます。コモデティには金・銀・プラチナ・パラジウムのほか原油・ガス、銅・亜鉛・ニッケル、トウモロコシ、小麦などがあります。コモデティの中でも金・銀・パラジウム・プラチナは現物資産として保有できます。しかし、貴金属の中でも特に「金」の価格がここ数カ月上がっており世界的に注目されています。そこで、金は何故特別なのか、金のメリット・デメリットなどを紹介いたします。

金は何故特別なのか

主な貴金属として、金・プラチナ・銀・パラジウムがあります。この中のうち銀、プラチナ、パラジウムは宝飾品としても使われますが、その多くはディーゼルエンジンやスマートフォンの電子回路など産業用途で使われます。

一方で金は、産業用途はあるものの、全体の10%程度にすぎません。金はどちらかというと、宝飾品としての用途の方が多い貴金属です。特にインドや中東などで根強い人気があり、その希少性から、いつの時代でも根強い人気がありました。産業用に使われる貴金属と違い、金は景気変動に左右されません。そのため、安定した資産として世界中の投資家たちの注目を集めています。

「金」のメリット・デメリット

金はいつの時代でも不変の価値を持っている貴金属です。また、不景気になったときは、他の貴金属とは反対に価格が高くなる傾向があります。また、紙幣と違い、人為的に作り出せないため、紙幣を発行する国の信用力に影響されることがありません。

ただ、金は株式投資や紙幣の預金と違い、配当や金利などは一切つきません。また、金を保有する場合は盗難のリスクもあります。盗難を防ぐために、必ず何らかの方法を考える必要があります。

金を買うなら現物がいい

金の投資を考えた場合、現物か投資信託のいずれかの方法で保有することになります。ですが、金に関しては現物の保有をおすすめします。投資信託の場合、リーマンショックのような金融危機が起きた場合、委託している会社がつぶれてしまう可能性があるからです。また、購入できる量も持ち運びしやすい1gから選べるのも、金の現物保有をおすすめする理由のひとつです。

「金」を購入できる場所

金を購入できる場所は、基本的に実績のある大手の貴金属商社やジュエリー店で購入できます。お店で現物を購入する際は、身分証明書が必須となるので忘れないようにしましょう。また、購入する金の量によっては、取り寄せとなります。

「金」の種類

金は、インゴッド、金地金コイン、金地金プレミアコインの3種類に分かれます。インゴッドや金地金コインは、通常の金として扱われますが、金地金プレミアコインは、通常の金価格にプラスアルファされた価格で取引されています。また、金地金プレミアコインは、年代が古ければ、古いほどプレミアが付くのも特徴のひとつです。

金の高価買取なら買取専門店へ

金を店頭で扱っているお店で売却しようとすると、手数料を数千円とられます。また、そういった店舗では、ブランドに関係なく、その日のグラム単位の価格でしか買取の取扱いをしません。(金地金プレミアコインを除く)そのため、ブランド品の金アクセサリーを売却しようと考えている人は、買取専門店で買取ってもらうと想定より高く買取ってもらえるでしょう。
<参考>ブランド品の買取専門店「エコリング」 | https://www.eco-ring.com/

まとめ

金は他の貴金属と違い、不景気に強い現物資産です。また、金を所有するなら、盗難防止をしたうえで現物を所有しましょう。金はどんな時代でも不変の価値を持ちます。今から現物を購入して投資をするものいいかもしれません。